国語の苦手な小学生のために~今すぐできる練習法~


【以下の内容はtwitterでの投稿に加筆・修正を加えたものです。】

こんにちは、升形国語塾です。

ここのところ、ちょこちょこ小学生の保護者の方からお問い合わせをいただいてます。ありがたいことです。

そこで今日は「国語の苦手な小学生のための、すぐにできる読解トレーニング」をいくつか紹介しようと思います。基本的には小学生向けですが、かなり国語が苦手な中学生、絶望的に国語が苦手な高校生なんかも参考になるかも。では、始めましょう

音読しよう

はい、タイトル通り。学校でもやってると思いますけど、基本の「音読」です。
国語の苦手な子って、音読してもつっかえることが多いんです。で、どうしてつっかえちゃうかっていうと「目に入った文字をそのまま声に出している」から、なんですね。

これに対して音読の上手な子はちょっと読み方が違うんです。そういう子は「いま声に出している部分よりちょっとだけ前の部分を目で確認した上で読む」ということをしてます。単に一つ一つの文字を追いかけるのではなくて、意味の塊として、つながりを持った文としてその都度解釈しながら読んでるので、つっかえずにすらすら読むことができるんです。

こういう意味の塊をちゃんとつかんでいくっていうのは、そのまま読解力の基本にもなります。と、いうわけで音読の練習をしましょう。ここまで述べたことを意識しつつ、ですよ。

「わ・が・は・い・は・ね・こ・で・あ・る」

ではなく

(目で)【吾輩は】→(声に出して)「わがはいは」→(目)【猫である】→声「ねこである」
…とまあ、こういうイメージで練習してみてください。毎日10分程度の練習でも結構な効果は上がります。

ちなみに、音読が苦手な理由としてもう一つ、「漢字が読めない」っていうパターンもあります。この場合は単純に、漢字に振り仮名が振ってある読み物を用意してあげましょう。これで音読を練習すれば、意味をつかむ練習と同時に漢字の読みも覚えられますから、一石二鳥です。

余談ですが、ぼくはてんとう虫コミックスの「ドラえもん」で漢字の読みを覚えた記憶があります。ああいう小学生向けのコミックスって、振り仮名ついてることが多いので結構いいんですよ。

「指さし確認」をしよう

学校や塾、あるいは試験会場なんかで国語の問題を解いてるときは、声を出して読むっていうわけにはいきませんよね。そういう場合は、指、あるいは鉛筆で、読んでる部分をなぞっていくようにするといいです。読むことに限ったことじゃないですけど、小学生くらいだと特に注意力が散漫というか、まだ集中する力が十分についてないことが多いんですよね。そこで指や鉛筆でポイントすることで、強制的にその部分に注意を向けてくわけです。これも簡単にできますので試してみてください。

「正しい姿勢」で読もう

これは同業の大先輩から聞いたお話です。正直ちょっと眉唾というか、気持ちの問題というのが大きい気もするのですが、こういうのもその気になってやればそれなりの効果はあると思いますので紹介しておきます。
ここでいう「読む」上での正しい姿勢は「体の中心線をぶれないように保ち、正面にテキストを置き、両手をそえて読む」というものです

以下、大先輩からの受け売りですが…「人間本気で力を出そうと思ったら、しっかり足を踏ん張って正面を向かなきゃならん。トイレで気張るときのことを考えろ。グダグダとだらしない姿勢で糞を垂れるやつがどこにおるか!!」とのことで。

うんまあ、そういわれればそんな気もしますね。

で、「正面にテキストを置き、両手をそえて」のくだりにもうんちくがありまして…以下もやはり受け売りです。

「人間は2足歩行によって前足を歩行という作業から解放し、様々な道具をつくり、使いこなす『手』とすることで知能を発達させてきたのであるからして、両手の間にあるものに対して、自然と集中力が向くようになってるのだ」という…

まあ、「学術的な根拠はあるのか」とかそういうレベルでいえば単なる与太話、なのかもしれませんけど、鰯の頭も信心からなどといいますし、信じられるものなら信じてみてもいいかな、と。別に実害はなさそうですしねえ。

確かに個人的な経験から言えば、勉強するときの姿勢がきれいな生徒のほうが成績がいい…ような気がしないでもありません。

さいごに…

以上3点、読解力云々以前の「文を読む姿勢を整える」レベルでの練習法を紹介してみました。簡単にできるものばかりですので、ちょっと試しにやってみてはいかがでしょうか。

さいごに一つだけ、

色々書いてきましたが、小学生時代の国語の勉強で最も大事なことは「文章を読むことを好きになること、少なくとも嫌いにならないこと」だと思います。興味のない内容の文章を無理やり読まされるほど苦痛なことってないですからね。教科書に載っている文章や学校の推薦図書ばかりではなく、マンガでも、軽い読み物でも、とにかく書いてあるものに触れるのが楽しい!!という感覚を大事にしてあげたいですね。

僕自身の小学校時代を思うと、「等身大の小学生が色々なことに悩み、傷つきながらも成長していく物語」…というのは、実はあんまり好きではありませんでした。悩むことや辛いことは現実の世界の中でも(たとえ子供の世界の中でも、ですよ)たくさんあるのに、わざわざ物語を読んでまで嫌なことに触れたくはない、そう思ってました。(もちろんそういう作品を好んで読む子もいますし、僕も現在ではそういった作品の価値もよくわかります、ただ、当時は好まなかった、ということです)

そんなものよりも、超能力・宇宙旅行・タイムスリップ・剣と魔法の世界…そういう「日常では絶対に体験できないこと」を描く作品のほうがずっと好きでした。

そのあたりは好みの問題なので、「これを読めば間違いない!!」というような話ではないのですが…それぞれの子供たちにとって、楽しく読めるものが見つかるといいな、と思っています。

うちの塾でも、正統派の純文学や硬派の評論から推理小説・SF小説・ファンタジー小説、ライトノベル、さらにはコミックまで、色々なジャンルの本をそろえていくつもりです。授業がない日でも、本を読むために教室に来てもらえるような、そんな空間を作っていきたいと思っています。


投稿者: 大森 太郎

升形国語塾の代表をやってます。

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