蔵書の紹介①-四月は君の嘘・ルドルフとイッパイアッテナ・日本の古典を読む・Newton


さて、今日はうちの教室においてある蔵書の一部を紹介します。教室においてあるので、塾生産はすべて自由に読んでもらって結構ですよ!

 

アフィも貼るからよかったら買ってね…でも紙の本は急がないなら近所の本屋さんで買うのがお勧めだよ!いま街の本屋さんは大変だけど、なくなっちゃったら困るからね!

 

とりあえずはマンガから

四月は君の嘘(新川直司 講談社コミックス月間マガジン)

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母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった少年天才ピアニスト有馬公生。ある時出会ったヴァイオリニストの少女宮園かをりの破天荒な言動と自由奔放な演奏に圧倒された公生は、彼女や友人たちとの交流の中で、再び音楽と向き合う意志を取り戻していくのだけれど…というお話。

ストーリーとしてはいい意味で「ベタ」というか、笑い・涙・出会いと別れ・ほのかな恋と葛藤・試練・挫折・成長…そういうのがしっかり組み込まれていて、物語文読解の上で重要な「ストーリーの原型を知る」という点ではとてもおすすめの作品だと思う、のですが…

 

そんな御託はともかく、これは本当に…心に残る作品です。いろいろ言って未読の方に先入観を与えたくないので、ぜひ、読んでみてください。

なお、作品内で言及される「いちご同盟(三田誠広 集英社文庫)」も置いてます(写真のは河出書房版の単行本)

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さて次は小学校中学年あたりから読める作品をひとつ

「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズ(斉藤洋/杉浦範茂 講談社)

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字の書ける黒ねこのルドルフと、その兄貴分イッパイアッテナ、そして仲間のねこたちが繰り広げる大冒険。シリーズ初刊の「ルドルフとイッパイアッテナ」の刊行が1987年、最新刊「ルドルフとスノーホワイト」の刊行は2012年。小学生だけでなく中高生や大人の方でも「あー昔読んだな!でも新刊出てるのは知らなかった!」っていう方も多いんじゃないでしょうか。

次に紹介するのは古文に親しむためのシリーズ

「日本の古典を読む」シリーズ(小学館)

古事記・日本書紀から万葉集・竹取物語、源氏物語・枕草子・おくの細道等々…日本古典文学の代表的な作品をカバーしたシリーズです。岩波書店の「新日本古典文学大系」や、同じ小学館が出している「新編日本古典文学全集」とはちょっと方向性が違って、詳細な注釈や文法的解説は省かれている一方で、訳の文章やレイアウトはかなり読みやすさを意識したものになっています。普通の読書感覚で楽しみながら古典に親しめるところがいいですね。

 

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最後に雑誌を一つ

Newton(ニュートンプレス)

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理系の方にはおなじみ、総合科学雑誌Newtonです。あんまり国語と関係ないんじゃ…と思われるかもしれませんが・・・。これ僕いつも言ってることですけど、文章を読み解く上で知識の蓄積というのはとても大切ですよ。「解答はすべて問題文の中にある(ただし常識を除く)」っていうのが大学入試のスタンスですから。で、ここでいう「常識」っていうのは「文章を書いた人が想定している常識」ですから。「え?近年の科学研究の成果くらい、当然みんな多少は聞いたころあるでしょ?」ってこと。

 

まあ、理屈はともかくいいじゃんおもしろいし。
Newtonはkindle版でちょっと古い特集記事だけ読めたりします。お安いので未読の方はどーぞー。

 

というわけでいろいろおいてます

うちにおいてある本はすべて、何らかの形で国語の学習に役に立つ…かどうかはそんなに気にしてなくて、単に僕の好きなものおいてます。(明らかに教育上よろしくない感じのものは弾いてますけど)

まあそういうわけなんで皆さんも好きに読んでください。あと、こういう本面白いよーっていうのがあれば教えてくださいね。またそのうちなんか紹介します。とりあえずきょうはここまで

 

 

 

 

 


投稿者: 大森 太郎

升形国語塾の代表をやってます。

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